セカンドプレイ中

ヘブンズドアーーッ



零〜紅い蝶〜


一ノ刻   地図から消えた村



<あらすじ>



「どこへ行くと思う、あの『道』………?」


「でもおかしいな…私何度かここに来てるけどあんなトコに道なんてなかったような」


「私の持ってる国土地図書院発行「水上地方三千分の一」にも載ってないんだよあの『道』」


「こりゃスゴイ発見だね!地図のミスをみつけると『図書券』がもらえることがあるんだよ!」


「澪、ちょっと行ってみない?」


「5分だけだよ!お姉ちゃん〜。5分だけ!」


(中略)


「この地図まったくムカつくな〜、見てよ澪、『逢坂』とか『桐生』とか『立花』とかいう家も載ってないよ。ミスだらけの地図だ…。図書券の2枚や3枚じゃあ済まないぞこりゃあ」


「いや…お姉ちゃん、なんか空き家みたいだよ、人が住んでる気配とかないみたい。
変なとこだなあ…ここら4〜5軒誰も住んでる風じゃあないや!」


「だめだこの地図……役に立たない。あの曲り角もその先の道も載ってないな…」


「あれ?この双子地蔵!!ここさっき通って来たよね。
一番最初に曲った角のところだよここは…、この双子が描かれた像覚えてるもの!
おかしいな…いつの間に最初のところに戻ったんだろう。
逢坂さんに立花さんに桐生さんに……槌原さん。
蔵があって…蝶の燈籠さっき見たよね?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



「おかしいな………右左右と3回しか曲ってないのに……なぜ最初の双子地蔵のところに戻るの?」


「あ…あのお姉ちゃん…私…なんか気味悪いな。ごめん、先に帰ってるね」


クルッ    タタタタタ


タタッ    ドォオ〜〜ン



「あっ!あ!」


「あ〜〜っ」


「お姉ちゃんッ!」


「澪ッ!」


「引き返したのに角を曲ったらお姉ちゃんがいるッ!どうなってるの?……」


「この道なんかおかしいよ。だが落ち着いて、澪」


「ひょっとすると、噂の『地図から消えた村』に迷い込んだのかもしれない」


「え?『地図から消えた村』ッ!!」



「あなたたち………『道』に迷ったの?」



「『幽霊』……」


「ど…どうやれば『幽霊』なんかと戦えるんだ!」



<二ノ刻へ続く>